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【子ども同士のトラブル】ごめんなさいが言えない子への対処法2つを紹介

更新日:2023年8月21日



子どもが、わざとじゃなくてもお友達を叩いてしまったり傷つけてしまったりすることってありますよね。そしてそんな時「ごめんなさい」を言えない子も多い。


そんな場面になった時、あなたはどのような声かけをされていますか?


ということで今回は、私がやっているサークルの中で、友達同士のトラブルが起きたときの子どもたちの反応や、それに対しての私の声かけや関わり、そしてそれを通して感じたことを書いてみたいと思います。


親子サークルであった出来事

私は子育てサークルをやっています。そんな活動の中であった「ごめんなさい」が言えなかった子どもたちの様子を2つご紹介します。

事例1)サークルの年長Tくん

サークルのみんなと外遊びをしていたときのことです。男の子たち3~4人が土手で遊んでいました。


すると、小2のY君が「目に砂が入ったー」と泣き出したのです。「お友達が投げた砂が入ったー」と。わざとじゃないんだけど、遊びの延長上で砂を投げたりもしていたようで、それがたまたまY君の目に入ってしまった様子でした。



すると、Y君が泣いちゃったことに対して、2人の子が固まっていたのです。年長のT君と年中のK君。あ、2人がやっちゃったんだな、と気づいた私。


そして年中のK君は遠くでうずくまり拗ねたように伏せてしまいました。やっちゃった‥ どうしよう‥ という感じで何もできなくなり、自分の内側にこもってしまったのだろう、と思った私。と近くにいたK君ママが助け船を出しにK君のところへ行きお話をはじめました。


そして年長のT君はというと、T君ママはちょっと離れたところにいて、子どもたちの様子は見えていませんでした。やっちゃった‥ どうしよう‥ と固まってしまったT君。もうその瞬間からずっと、遠くにいるママを目で追うようになりました。


そこで私、「ママにたよらないで、じぶんでかいけつしなきゃね。」と伝えたのです。


すると、T君はずっと固まって動けないでいました。


そして私、「べつに、「ごめんなさい」っていえなくても、そうおもっているなら、それだけでいいんじゃない。」とも伝えてみました。


それでもずっと固まっていたT君。


そこに、ママと話を終えた年中K君が来て、(目に砂が入っちゃった)小2Y君に「ごめんなさい」と言いました。すると年長T君も 「ねー」 と声を出したんだけど、その先は続かずにまた固まってしまいました。


そのうち小2Y君は別のところに遊びに行ってしまったんだけど、それでもずっと固まっていた年長T君。


様子がおかしいと気づいたT君ママが来て、状況を把握。結局はママの助けを借りて最後の最後に「ごめんなさい」を言えて解決。となりました。

事例2)サークルの2歳児Fちゃん

3人姉妹の真ん中の2歳児Fちゃん。天真爛漫でかわいい女の子。


そんなFちゃんがね、サークルのみんなと外遊びをしていたときに、まだ歩き始めたくらいの1歳児Kちゃんを気にかけて遊ぼうとしていたんだけど、まだ2歳児と1歳児。2歳のFちゃんが力加減を間違えてちょっと強く1歳児Kちゃんを押してしまい、1歳児Kちゃんが地面に頭からコロンとなって、軽く頭を打ってしまったのです。


その時のFちゃんのやっちゃったぁ‥の顔。戸惑いでどうしたらいいのかわからなくなっていた顔。


そこにすかさずFちゃんママが行き、頭から転んで泣いているKちゃんを抱き起こして、KちゃんはKちゃんママのところへ托しました。


そして、Fちゃんに対しては「ダメだよ。」と言って、KちゃんとKちゃんママに対しては、(Fちゃんの代わりにママが)「ごめんね。」と言って謝ったのです。


普通の流れですよね。1歳児と2歳児だから。


でも私は、Fちゃんの戸惑った顔がとても気になったので、その場で何もできないでいたFちゃんの近くに行ってこう言いました。


「あやまらなければいけないのはママじゃないよ、Fちゃんだよ、」


そしたらますます何もできなくなったFちゃん。イライラしたのか、今度はママを引っ搔こうとする行為になったのです。


だから私、それも止めて、「ママにあたるのもちがうよ。Fちゃんがやっちゃったんだから、FちゃんがKちゃんにあやまらなきゃいけないんだよ、」と再度伝えました。


別に「ごめんなさい」という言葉を2歳のFちゃんに強要したかったわけではないのだけれど、自分がやっちゃったことにちゃんと向き合ってほしかったのです。


そして、思いのやり場をなくしたFちゃんは、「えーん」って泣きだした。「えーん、えーん、えーん、えーん」 とたくさん泣きました。




そこで私は、もう十分だな、と感じました。「ごめんなさい」という言葉ではないけれど、「ごめんなさい」の気持ちを体中から吐き出している、と感じたから。


そして私、「こわかったね、Kちゃんのこときずつけちゃったかとおもったよね、」と言ってってFちゃんのことを抱きしめました。


そしたら、私に身を任せながらも、さらに 「えーん、えーん」 と泣いていたFちゃん。


そしてしばらく泣いたら、すっきり軽くなり、ご機嫌に遊びだしました。

【言葉が出ない子への対処法1】言葉を強要しなくてもいい

【考え方】私がそう思うようになったきっかけは息子のことば

私は個人的には「ごめんなさい」の言葉はそんなに重要だとは思っていません。ただ、自分がしちゃったことに対して本人がどう感じたか?の部分はきちんと向き合ってあげたいと思っています。


というのも、私の息子君が3~4歳くらいの時に、5~6親子で3週間くらい共同生活をした時があって、その時に息子君だけが 「ありがとう」 を言えなかったのです。


でもその時集ったみなさんがすごく温かくて、そんな息子君も受け入れて見守ってくれていました。


そして最後の最後、本当にお別れの時くらいに、せんべいか何かをもらった時、スッと 「ありがとう」 と言ったのです。その時、みんなで 「あー、言えたねー!(*’▽’)パチパチ」となりました。


そのあと息子君に聞いたんですよね、なんで今まで「ありがとう」を言わなかったの?と。


そしたら、「んー?」という感じではあったのだけど、少しして、「あ、わかった!ありがとうのきもちがなかったから、いえなかったんじゃない。」と言ったのです、息子君本人が。


私、その返しにびっくりしました!


そして、心から思えて言う 「ありがとう」 と、言わされて言う 「ありがとう」 は全然違うんだな。と気づいたづいたのです。


それから、子どもが何かしちゃったときは、言葉よりもどう感じているかの方を大切にしたいと思うようになりました。

【具体例】言葉と気持ちがまだ上手くつながっていない2歳児Fちゃんは

↑ 事例2の2歳児Fちゃんは、まだ年齢的にも「ごめんなさい」を言わせなければいけない状況ではないですよね。


でも、じゃあ、親が代わりに「ごめんなさい」を言えば解決するのかな?


これはケースバイケースだとは思うのですが、Fちゃんの場合は、自分がやっちゃったことに対してはわかっていたのです。ただ、それに対してどうしたらいいかわからなくて戸惑っていた。


だから私は、大人が代わりに「ごめんなさい」を言うことよりも、本人にやっちゃったことに対してきちんと向き合わなければいけないよ。と伝えた方がいいと思ったのです。そしてそうしてみた。


→そしたら、結果、まだそんなに言葉をもたないFちゃんは、思いっきり泣くことで、内に溜めていたものを出せたのだと思います。それですっきりさっぱり。


そこに「ごめんなさい」の言葉が言えたか言えなかったかはあんまり気になりませんでした。

【言葉が出ない子への対処法2】言葉を出せる環境をつくる

【具体例】一人では言葉を出せなかった年長T君は

↑ 事例1の年長T君は、「ごめんね」を言いたかったんですよね。でも一人じゃ言えなかった。


だから、私の 「べつに、「ごめんなさい」っていえなくても、そうおもっているなら、それだけでもいいんじゃない。」 の言葉は納得できなかったのでしょうね。


というかそれは、私の感じ方の押しつけでした。反省です\(_ _。)


T君にとって大切だったのは「ごめんなさい」の言葉。それを一人じゃ言えなかったけれど、ママの力を借りて言えたこと、それで彼は納得できたのだと思います。


そこに外の大人が自分の感覚で、「ごめんなさい」の言葉なんて重要じゃない、とか、一人で言えないとダメ、とか思うのはナンセンスですよね。


私は、そんなことに気づかせてもらいました。

まとめ

ついつい私たち大人は自分の感覚を子どもにも押し付けようとしてしまいます。でもそこで大切なのは、子どもたち一人一人がその時どう思ったのか? 感じたのか?の部分なのではないでしょうか。


「ごめんなさい」を言わなければいけない、または「ごめんなさい」なんて言わなくてもいい、と大人の自分は感じたとしても、その子自身は違く感じているかもしれない。


そういうところに目線を向けられるといいですよね。そういう状況になった時って感情が先に立ってしまうから難しいとは思いますが。


でも、ひと呼吸おいてみる。そして、自分だったらどうか?ではなく、この子は今どんな気持ちなのかな?どうやったらそこに寄り添っていけるかな?そんな目線で捉えてみる。それが出来たらいいですよね。





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