【 続・イチから作るカレーライスの記録】あれから3年~かなちゃんと家族の成長
- ctdwy842
- 3月17日
- 読了時間: 8分
更新日:3月27日

令和7年3月15日
【一年かけてみんなでイチからカレーライスを作る】というプロジェクトを数家族でやった3年前。
ちょうど今くらいの時期に、最後の[鳥締め]と[カレー作り]をやったんだったよな。
ーあれから3年
今日は、我が家のかなちゃんの中学生活最後の日|卒業証書授与式
小規模中学校の卒業式
今日は卒業式。中学校全校生徒15人。卒業生7人。
※昨年からは小学校と合併して小中一貫校になっているので、今年は小中学校合同の卒業式でした。といっても、小学校の卒業生は1人。
こんな小規模校に3年間通ったかなちゃん。

朝、かなちゃんと一緒に学校に行き、保護者控室に行くと、
[中3「私の随筆」~自分の一番好きなものや、15年間の人生の中で印象に残っていることを、随筆にしました~]
という卒業生それぞれのエッセイが置いてあったのです。
へー、とかなちゃんのエッセイを覗いてみた私。(・・)
タイトルは、”うちの家族ちょっと変?”

3年前、イチからカレープロジェクト終了後に引っ越した私たち家族
私たち家族は、みんなでの[イチからのカレー作りプロジェクト]を終えたのち、長野県に引っ越しました。
※引っ越しに至る経緯はこちら↓
もともと引っ越しを決めた後に浮上したこのプロジェクト。私たち家族と過ごせる時間が少なくなってしまうし、「1年かけてなんか楽しいことやろうよ!」とKちゃんが声をかけてくれたことから始まった企画でした。
そして、実際に引っ越した春。
その後、いろいろな心境の変化があり、結局、[夫と娘]ー[私と息子]で80㎞離れた地域での[2拠点生活]をすることになったのでした。
※それらの経緯はこちら↓
[2拠点生活]が始まったのは、娘の中学校生活が始まって半年が経過したときのことでした。
中学生の娘と一緒に暮らせなくなるという現実。
でも、それ以上に大切にしたかった子どもたちひとりひとりの心。
※それらの想いはこちら↓
いろんな葛藤がありながらも選んだ、私たち家族のカタチ
娘のエッセイに書いてあった内容とは
卒業式前の控室に飾ってあった娘たちの作品
[ 中3「私の随筆」]
娘の作品に目を通してみると、
そこには、娘からの家族への想いが書かれていたのでした。

※本人の許可をいただき、そのまま掲載させていただくことにしました。↓
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うちの家族、ちょっと変?
私の家族は、父・母・私・弟の四人。
「私の家族は他の家族と何かが違う」私はいつからかそう思っていた。自分の家族が他の家族とは違うということは当たり前なのかもしれない。でも他の家族との違いが多すぎると感じることが多かった。
私の家族が大きく変わったと思ったきっかけは、弟のアレルギーだ。私の弟にはたくさんアレルギーがある。それが発覚したのは弟が二歳(私は六歳)の頃。
弟が離乳食を食べ始めてから二歳になるくらいまでは、アレルギーがあることを誰も気づけなかった。体が大きくなるにつれて、だんだん体にアトピーが出てくるようになって、やっと気づいた。アレルギー検査の結果では、小麦・乳製品・卵・お肉など、あらゆるものの数値が他の人より高かった。
「それじゃあ、何も食べれないじゃん。」
小さいながら私はそう思った。私はあまり詳しく知らないが、両親はたくさん話し合ったのだと思う。
母曰く、現代のアレルギー検査の項目として表示されているものは、農薬や添加物の影響を多く受けていて、数値が高い食物を絶対に食べられないわけではないそうだ。つまり、「弟は他の子と体質が全然違うだけだ」と考えたのだ。
そこで私の母は、「息子のために」と有機野菜やオーガニックの商品を選んだり、よく山や川などの自然に遊びに行ったりするようになった。
ごはんも白米ではなく、五分づき米(精米時に殻を半分だけ剥いた米、玄米と白米の中間の米)に雑穀(きび・あわ・押し麦など)を入れて土鍋で炊くごはんになった。外食は減り、スナック菓子やコンビニの商品などは食べなくなった。
すると少しずつ弟にアレルギーの症状は現れなくなっていった。アレルギー検査で数値が高かった食物も普通に食べられるということがすごく衝撃だった。
弟にとってはとても良いことだったが、私は「嫌」と思うことも多かった。小学校に入学し、学校にお弁当を持っていく日があった。その時、みんなは白いご飯なのに、自分だけ砂利が紛れ込んだようなご飯だということがとても恥ずかしかった。
弟が小学生になりたての頃(私は十歳)。弟は毎日楽しそうに学校に行っていた。私は休み時間や昼休みに弟の学年の子たちとよく遊んでいた。その時は野原を駆ける子犬のように楽しそうだった。
でも、だんだん学校に慣れていくにつれて、学校を休みがちになった。理由は本人しかわからない。アレルギーの時と同じ「学校」という場所が体に合わなかったのかもしれない。
そこで、私の母はサークルを始めた。そのサークルでは、自然いっぱいの公園に遊びに行ったり、山登りをしたり、色々なことをしていた。これを始めたきっかけも「息子のため」だった。
弟は学校に行くことよりも、自然の中で自由に遊ぶ方が楽しそうだった。しかし私は自然の中で遊ぶよりも、学校で習うことの方が大切だと思っていた。
弟は他の子と違うことが多いため、両親から優先されることが多かった。それが私は「もっと私のことも考えてほしい」と思っていたけれど、なかなか言い出せなかった。
しかし、この家族だからこそ経験したこともたくさんある。その例をいくつか紹介する。
一つ目は、様々人との関わり。
あるとき、私の家族より不思議な家族に出会った。お隣の県に住んでいる「Kちゃん家族」という四人家族。その家族はみんな行動力があって、自分で考えて物事に取り組んでいる。
私が小学六年生の時、私の母とKちゃんが中心になって「カレーライスを一から作ろう」というプロジェクトを一年間かけて行おうと計画した。
そのプロジェクトに参加したいと集まった家族は我が家とKちゃん家族を含め五家族。私の母が運営していたサークルのメンバーだった人もいたし、Kちゃん家族の知り合いの人もいた。その活動に参加した子供の中で、私は一番年上だった。
この活動で行ったことは、「スーパーで買い物をしてカレーの作り方を知る」「担当を決めて家で野菜を育てる」「鶏を飼う」「農家の田植えを手伝う」「海に行って塩づくりをする」「農家の稲刈りを手伝う」「スプーンを作る」「実際にカレーを作る」などである。
私は初めから「参加したい」という思いが強かったわけではない。どちらかというと「なんでやらなきゃいけないの」という思いのほうが強かった。最年長ということもあったしやる気もあまりなかったから、私には負担が大きく、しだいに「やめたい」と思う気持ちが風船のように大きくなっていった。
そう思う反面、「楽しい」と感じることも多かった。それは、この活動をしていく中で出会ったたくさんの人との関わりである。農家さんやスプーンの作り方を教えてくれた人など、活動を支援してくれる人のおかげでカレー作りを楽しく進めることができた。カレー作りに参加していなかったら出会っていない人もたくさんいる。
この経験から、これからも人との交流を大切にしたいと思った。今思うと、私が目指した生徒会も「他学年や小学生と交流できる生徒会」だった。生徒会長を終えた今も「交流」は大切なことだと思っている。
二つ目は、新野への引っ越し。
「このまま栃木にいても家族のだれも幸せになれない。」
そう考えた私たちは、自然豊かな田舎に引っ越そうと決めた。
その第一案として出てきたのが「新野」という地域。正直、いつ引っ越しても良かったのだが、私が中学校へ入学するタイミングで引っ越すことになった。これまでは弟優先のことが多かったが、「私のこともちゃんと考えてくれている」と自覚し、とても嬉しかった。
私は阿南第二中学校に入学して、弟は新野小学校に入学した。私は阿南第二中学校での生活がとても楽しかった。私は中学校に入学してたくさんの経験をする中で、自分の思いをしっかり伝えていけるようになっていった。しかし弟は、最初の頃は毎日学校に行っていたものの、だんだん学校を休みがちになった。
新野に引っ越して半年、私の両親は「息子のために」と新たな転校先を探すようになった。私は中学校生活を楽しんでいたから、転校するのは嫌だった。たくさん家族会で話し合いを重ねた。私は「新野に残りたい」という思いが強く、父は仕事の都合で遠くへの引っ越しはできない状況だった。
結局母と弟だけが引っ越すことになった。これまでの私たちだったら、家族全員で引っ越しをしていたと思う。私と父が新野に残って生活していくことは、私にとっても父にとっても負担が大きかったが、家族四人それぞれが成長したから、全員にとっていい決断ができたのだと思う。
私の家族は他の家族との違いが多い。この家族だからこそ、これまで良い経験も良くない経験もすることができた。このような経験をさせてくれた自分の家族には感謝しかない。これからも自分の家族を誇りに思っていきたい。
二〇二五年 三月十三日 かな
※固有名詞のみ書き換えています。
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・・こうなるよね。
[イチからつくるカレーライスプロジェクト]も含めたすべてが癒された感覚を覚えました。(´;ω;`)
一つひとつと丁寧に向き合ってきたことって、絶対ムダにはならないんだなって思いました。(´;ω;`)
自分が大切にしたい想いに正直に在れば、それは絶対伝わるんだなって思いました。(´ー`)
娘ちゃん、ありがとう♡

あなたの想いは必ず伝わる
子どもとの関わりや家族との関わり、そして他者との関わりの中で悩むことって多いですよね。
でも、そういった悩みの根源にあるのは、あなた自身の中にある”大切にしたい想い”とのズレなんですよ。
だから、目の前に現れる”嫌な事象”ではなく、その反対側にある”大切にしたい想い”にフォーカスしていきましょう。
そしたら、絶対に伝わるから。
娘やみんなとの関わりから、
私はそれを学びました。
ありがとう。(´ー`)♡

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