令和4年3月13日
一年かけて準備してきたカレーの材料。そして、絞めて煮込んでいる鶏肉。これらが融合して一杯のカレーライスになっていく。
さぁ、今日は、この一年の取り組みの節目の時。
カレー作り本番
この日は、午前中に鳥絞めを行い、午後から、その鶏肉を入れてカレーを作っていきました。
そして、カレーを作る、その前に、みんなで一年かけて準備してきた材料がどんなふうにできたのか、それぞれが発表していく時間も設けたんだよ。
そして、この一杯のカレーライスを作るのに力を貸してくれた方々もたくさんいた。そんな方々をご招待してのカレー作りでもあったんだ。
鳥を飼ってみたきーちゃん
じゃがいもを育てたとーくん
トマトはMちゃんの畑に採らせてもらいに行った。
にんじんを育てたせい君よう君
スパイスを育てたあーちゃん親子
土から作るお皿にSちゃん中心に挑戦していき、
お塩はみんなで新潟の海まで行って作った。
お米は今年もともくささんと一緒に作らせてもらって、
スプーンもHちゃんWちゃんが中心になり、木を彫って作ったよ。
そして、先ほど行った鳥絞め、
それぞれが、その時のことを思い出しながらまとめた文章を読んでいく。それぞれが、その時お世話になった方に感謝の気持ちを伝えていく。
声が小さかったあーちゃんが、大きな声で発表している姿。
それぞれの成長。それぞれの想い。
たくさんのみなさんの支えの中で、この一杯のカレーライスはできました☺
一年かけて作った一杯のカレーライス
私は、不思議と、いつも食べているものと同じ味がした。
いつも、感謝の気持ちをもって「食べる」を出来ている、ってことかな?
それよりも何よりも貴重だったのは、みんなで一つのことをやり遂げようと取り組めたこの時間。
楽しいと思うことばかりじゃなくても、
つらいと思うことばかりでもなくて、
うまくかみ合っていかないと嫌になることもあるけど、
みんなと分かち合えると満たされていく。
でも、それを実現させていくための一人一人の過程や課題はちがって、そこに葛藤が出てくる場合もあったから、ペースが合わないことがあったり、噛み合わないことがあったり。
そこに気持ちが引いてしまうこともあった私。
でも、その葛藤をこえて成長していくHちゃんの姿、
一つ一つに真摯に丁寧に向き合っていくTちゃんの姿、
温かくそこに寄り添っていこうとするSちゃんの姿、
そして、みんなを信じて揺るがないKちゃんの姿、
そこに根底を思い出す。
素敵な仲間と過ごせた時間だったなぁ。
でもそれも、全然最後だとか思い出だとかそういった感覚にもならなくて、単に「今」。
一杯のカレーライス
そこにはみんなとの「今」がいっぱい重なっていた。
みんな、ありがとう。
【おまけ】機械に頼らなかったお米のおいしさ!
カレーと同時に作った竹飯盒ごはん。
手で植えて、
天日で乾かして、
足踏みで脱穀したお米を、
手作業で籾すりして、
手作業で精米して、
手作りの竹飯ごうで焚いた。
すごく美味しいごはんになったよ。
機械が入ってないこととか、手作業で愛情がこもってることとか、竹で(天然の素材で)包まれて火で焚かれてることとか、そういうものがトータル的に合わさるとこうなるんだなぁ。と、
これだなぁ。
と思いました。
「イチから作る」
これだなぁ。
と思いました。
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この企画は、こちらのドキュメンタリー映画を参考にして、有志の親子さんたちで取り組んだものです。なお、登場人物の名前は仮名です。
「こどもたちと一から作るカレーライスの記録」23記事、ご愛読ありがとうございました☺
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