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【子どもの自立を促すために】「やってあげない」実践例

更新日:2023年8月27日



初めての子育てってわからないことが多いですよね。特に子どもとの関わり方はどうしたらいいのか、と戸惑うことばかりではないでしょうか。


どこまでやってあげればいいのか、どこから自立を促せばいいのか、どこまでを教えればいいのか、等々 子どもとの関わり方に対する悩みは尽きないもの。


私には現在小学6年の娘と小学2年の息子がいます。子育てをしながらいろんな人たちと出会い関わっていく中で、私なりの関わり方の軸みたいなものが出来上がっていきました。


それが、「やってあげる」をしないこと。


今回はそんな我が家のstoryを書いてみたいと思います。

「やってあげる」はしない方がいい!?

【下の子を通して出会った考え方】離れて見守ることの大切さ

きっかけは、下の子の子育てを通して出会った人々や考え方でした。


我が家の場合、上の子は、身体面でも性格的な面でも特に何の問題もなく育っていったので、一般的な幼稚園にあがり毎日を楽しく過ごせていました。しかし、3年8か月後に生まれた下の子は、アトピー体質だったため身体面にも気を使うし、性格的な部分でも頑固さが強かったので、上の子の行っていた幼稚園にあげても「楽しくない」ことの方が上回ってしまうのではないかと感じ、幼稚園に入れるイメージがわかなかったんですね。


それでいろいろと情報をとっていったら、「森のようちえん」や「青空自主保育」という考え方に出会っていきました。


「森のようちえん」や「青空自主保育」という考え方、というのは、子どもたちを自然の中で自由にのびのび遊ばせ、大人は子どもたちがその中でいろいろなことを発見し学び取っていく姿を見守っていく、そういった保育の考え方です。


そして、実際に近くの地域でそういう活動をしている場や人々と出会う機会が増えていきました。


自然の中に子どもをおいて、子どもが自由に遊びをつくっていく姿を見守っていく。そして友達同士の関わり合いも、トラブルを起こさないことが重要なのではなくて、物の取り合いっこをしてもいい、ケンカをしてもいい、その経験を通していろんなことを学び身につけていくんだから。という考え方のもとで見守っていく。


そういう環境に身を置くようになると、なんというか、自分って、今まで子どもに対して、「コレやってあげよう!」とか、「アレもコレも教えなきゃ!」とか、「子ども同士ケンカをする前に止めなきゃ!」とか、そういう感覚がすごく強かったんだな、とことに気づいていくんですよね。


そこから私は、子どもが自由に遊べる場に来た時には、離れて見守る、何も言わない、例えば転んだりして自分のところに泣いて戻ってきたときには抱きしめるけど、子どもがお友達と楽しそうに遊んでいるときには離れる、というスタンスになっていったのです。




【アドラー的な考え方】自分自身で解決していくことの大切さ


そんなふうに一歩引いたところから子どもを見守れるようになっていった頃、こちら↑の親子さんのお話会を聞きに行ったのです。すると、そのお母さんがはこんなことを話されていました。


「自分は、自分の子どもに対して、上下関係のような感覚がない。シェハウスに住んでいる同居人みたいな感覚なんだ。」と。


私、衝撃を受けました!「シェアハウスの同居人!?家族、しかも子どもが!?」と。


でも何となく理解ができたのです。それだけ、お互いに干渉しあわない、ってことなんだろうな、と。それだけ、それぞれが自立している、ということなんだろうな。と。


後々知りました。こういう考え方をアドラー的な考え方というのですね。


私たちって、家族だと甘えてしまいませんか?家族を一つの束として考えすぎていませんか? 旦那さんがいないと遠出できない‥ とか、奥さんがいないとごはんが食べられない‥ とか、子どもには何でもやってあげなきゃいけない、とか。


でも本来は、自分自身で何でもできるチカラをつけていかないといけないですよね。「行きたい!」と思った場所が遠かったからといって、旦那さんがいないから行けない、とあきらめてしまうのって、なんだかちょっともったいない気がするなぁ。


そう気づいたときに、「そうか、子どもにも、その子がその子自身で解決していけるチカラをつけていってほしい!」と思ったのです。そして、「やってあげる」はいらない、という概念が自分の中に落とし込められていきました。


そこから、「【やってあげる】をやめていく」私の子育て日々が始まりました。

「やってあげる」をやめてみた!


失敗例 「子どもを朝起こさない!」

↑ のお母さんが、「私は朝子どもを起こすことはしない」と、「遅刻したら、困るのはその子自身で、自分ではないから」と、「失敗はその子にとっての貴重な経験だから、それを自分がジャマしてはいけないと思っている」と、そんな話をしていたもので、感化された私は、まずは子どもを朝起こすことをやめてみよう!と思い立ちました!


でもこれは、結果、無理でしたね。(;・∀・) 


話を聞いた直後だったので私も心が高揚しており、「明日から起こさないから!」と当時小学2~3年だった娘に宣言!


しかし、やっぱり家を出る30分前くらいになっても起きてこないときがあると、気になり、気になり、気になり、気になり、気になり・・・・・ピアノを弾いてうるさくする!という行動に出てしまったり。(^^ゞ


意外と「朝起こさないから!」という宣言が効き、自分で起きてくることが多くはなっていたのですが、そうやって起きてこないときもピアノを弾くなどの行為をしていると、結局、「でもピアノ弾いて起こすじゃん!」と言われたり。(;・∀・)バレテタ・・ そして、娘の中に「起こしてもらえるの安心感」は残り、自分で起きなきゃ!の意識はそんなに上がっていかないのでした。


「やってあげない」って、意外に、というかすっごく難しいんだなぁ。と実感。( ;∀;)

成功例 「自分の食器は自分で洗う!」

これは、知人が自分の子どもに対してやっていたのです。「自分が食べた食器は自分で洗うよね!当たり前でしょ。」と。


それを見たときに、「そうか、そうだよな!」と思った私。我が家でもそういうふうに子どもたちを誘導していくことにしました。


最初は面倒くさがります。でも、やるように促す。やらないときは、洗ってあげたりはせずに、そのまま流し台に残しておきます。そしてこう ↓ 言うのです。


「別に洗いたくなければ洗わなくてもいいけど、次ごはん食べるときに食器なくなるよ。それでいいなら、洗わなくてもいいんじゃない。」


結構冷ややかですよね。笑


でも、こんなふうにやらなきゃいけない状況にすることで、やらなきゃ!となるんですよ。そしてそれを3週間くらい続けられれば、それは習慣化されるので、何を言う必要もなくなっていきます。


しかし、ここで厄介なのが旦那さんです。旦那さんは子どものころから母親にやってもらってきているので、何に関しても動きません。「しょうゆ取って!」とか、「箸ないよ!」とか、上げ膳・据え膳の意識なんですよね。


子どもってね、言葉よりも、身近な大人の行動をマネすることでいろいろなことを習得していきます。つまり、父親がやらないことを自分にだけやるように言われても納得いかなくてやらなかったりするんですよ。


なので、ここは父親にも協力をお願いしましょう!「子どものためにこういう習慣をつけさせたいから協力してください。」と。「家族みんな一人一人が自分の食器は自分で洗うようにしましょう。」と。


我が家の場合は、旦那さんはすぐに理解し、自分でやってくれるようになりました。しかし逆にやりすぎることがあって、子どもが洗わないまま放置していた食器を、良かれと思って洗ってくれたりとするんですよね。そこで私は「それはやらないでほしい」と伝えていきました。これもやはり、3週間くらい続けられれば、その形は定着していきました。

成功例 「自分の洗濯物は自分で干す!」

( ↑ 息子君が自分の洗濯物を干している写真 )


これは、洗濯かごにぐしゃぐしゃに脱ぎ捨てた衣類が入っていることに私がイラっとしたことが始まりでした。


自分で干さないからわからないんだ!と思い、「今日から、自分の洗濯物は自分で干すことにします!」と宣言!


子どもたちが自分で干すためには、子どもたちの手の届くところに干し場を作ればいいと思い、ホームセンターに行って洗濯干しを購入してきました!そして娘ちゃんの部屋に設置します。


これが、息子は年中くらい娘は小学3年くらいの時だったと思います。


最初は、姉弟2人で嬉しそうに面白がりながら洗濯干しに取り掛かります。こっちにズボンを干したら、反対側にも重いものを干さないとバランスが崩れちゃうよぉ!みたいな感じですごく楽しそうに干していました!


でも、だんだんと面倒くさくなっていきます。「えー、また今日もー」といったテンションになっていくのですが、これも食器の時と同じように、


「いいよ別に、干したくなければ干さなくて。明日着るものなくなっても、私(母)は困らないから。」


と冷たく言います。すると、子どもたちは、やらないと明日着る服がなくなるから仕方なくやるのです。でもそれも3週間くらい続けられれば習慣化していきます。


なので、習慣化するまでは、洗濯を回す時間を、そのあと子どもたちが自分で干す時間を十分に取れるときに行うようにしました。大抵平日だと朝は時間がないので夜に回していましたね。

まとめ

「やってあげる」をしないって意外に難しいものです。今まで習慣としてやってきたことを変えるのが大変なのもあるし、やはり、親としては子どもに対して「してあげたい!」という気持ちを強くもっているので、それを我慢していくことがほんとに大変です。


ただ、その先の目的がはっきりしていくと、意外とできていくようになっていくものです。


「この子にこの先どんなことがあっても、自分自身のチカラで乗り越えていってほしい。そのために、自分のことは自分でできるようにしてあげたい。自分で考えて行動できるようにしてあげたい。そのために、今はこういう関わり方をしていこう!」


と、自分の真ん中にそういった軸をもてたなら、少しずつ、いろいろとやってあげていた事柄からフェイドアウトしていけるようになります。


そして、家族それぞれが、自分のことを自分でやるようになると、母親にかかっていた家事の負担もグッと減るのです!我が家は4人家族だったので、家事の負担は実際に1/4になりました!


もし、我が家流の子どもとの関わり方に興味を持たれた方がいたら、ぜひ、目標を明確にしてやってみてほしいです。そこで何かの気づきや行動の変化が得られたならラッキーですもんね。


みなさんの毎日に幸あれ!





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