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子どもが自分で弁当作りをすることの3つの効果とは?

更新日:2023年8月30日



私の住んでいる栃木県佐野市では、市内のすべての小中学校で、年に一回「弁当の日」という子どもが自分で弁当を作っていく日があります。


そして今回は、そんな取り組みの成果を感じられるような出来事があったので、そのことを書いてみようと思います。

「子どもが作る弁当の日」という取り組み

「子どもが作る弁当の日」


これは、当時四国の小学校の校長先生だった竹下和男先生という方が創め、今では全国の小中学校に広まっていっている取り組みです。2020年2月調べでは全国で1916校がこの取り組みを実践しているのだとか。中でも九州でより多く広まっているそうです。


それがどんな取り組みかというと、学校で「子どもだけで作る弁当の日」というものを設定します。これは、献立から買い出し、調理、弁当詰め、片付けまでのすべてを子どもだけで行うというものです。ここでのルールは「親は手伝わないで」ということ。


大抵の場合、「弁当の日」と聞くと、親が子どもに弁当を作って持たせる日と思ってしまいますが、この取り組みでは、「弁当作り」を子ども本人に行わせることに意味をおいています。


子どもが自分一人で最初から最後まで行っていくこと。それにより、考える力、食べるものを作り出す力、しいては生きる力までもが培っていくというのです



実は、私はこの取り組みを以前から知っていました。そして、子どもが小学校にあがった時、なんと、うちの地域の小中学校でもそのような取り組みがされていると知ったのです!


すごーい!いい取り組みをしているんだなぁ。(*゚▽゚ノノ゙☆ と感動でした!


でも、こんな取り組みを、竹下先生の講演会を聴きに行ったり本をたくさん読んだりとして先に深く知っていたいた私には、市全体でなんとなく取り入れてられているこの機会に対してちょっと物足りなさを感じることもありました。


年一回という少なさや、せっかく子ども自身に弁当作りをするように促している日なのに、先生はコンビニから弁当を買ってくる人もいるという現実とか。


自治体全体で取り入れると、きちんと理念が理解・伝達されない部分も多く残ってしまうのでしょう。そんな課題も感じていきました。


しかし、そんな中での出来事です↓

【取り組みの成果あり!?】自分で弁当作りをしてきた子の数

先日、我が家の子どもたちが通う学校で、新学期恒例の授業参観&PTA総会があったのです。そして、それは祝日を登校日にして行われました。ということで、その日は給食はお休み、みんな弁当持参での登校となりました。


( ↑ 娘ちゃんが自分で作ったお弁当 )


そのため朝からせっせと自分で弁当を作り登校していった我が家の子どもたち。そして小6娘ちゃんのクラスでは、お弁当の時間に担任の先生が普段の給食のことや今日のお弁当のことを尋ねてきたそうです。


そして今日の弁当に対する質問の結果がコレ ↓


  • 自分一人で全部作った人・・・1人(うちの娘ちゃんだけだったみたい!)

  • 8割自分で作った人・・・1人

  • 5割(半分)自分で作った人・・・10人くらい

  • 2割自分で作った人・・・10人くらい

  • 全部作ったもらった人・・・8人くらい


という感じで手があがったのだそうです。


へー!(・o・)


私、これ聞いて、全部親に作ってもらっている子がクラスの1/3くらいだったことに、「意外に少ないな!」と感じました!


逆を言えば、クラスの2/3の子が、全部ではなくても自分ができることを手伝って弁当を作ってきているということなのです。


すごいですよね!


そして同時に思いました!これが、この地域で年一回取り入れられている「子どもが作る弁当の日」の成果なんだろうな、と。


【「子どもが作る弁当の日」の取り組み】3つのメリットを紹介

1,「経験」を通して料理ができるようになっていく

竹下先生の講演のを聴きに行ったとき、印象に残った話がありました。↓


先生は各地に講演に出かけるそうで、学校で子どもたちに向けて話をする機会も多いそうですが、そんな学校での講演の時には、まず聴講の子どもたちにこう尋ねるといいます。


「今、家族みんなのごはんが作れる人は手をあげてください。」


するとその結果は、


  • 小学校で1%未満

  • 中学校で1%未満

  • 高校で1%未満


だというのです。


小学校の1%未満はなんとなくわかる気がしますよね、でも、中学校でも、高校でも、1%未満なの!?と思いませんか?


しかし。これが現実です。


つまり、料理というのは、年齢が上がれば自然にできるようになっていくものではない、ということ。必要なのは「年齢」よりも「経験」なのです。


( ↑ 息子君がなすを切っているときの写真 )

2,「経験」が「自信」になり、できることが増えていく

そしてその「経験」は「自信」となっていきます。


一つの「できた!」が、→「じゃあ、次はこれをやってみようかな!」につながっていく。そうやって、自分が出来なかったことや苦手だなと思っていたことにもチャレンジしていくきっかけになる。そしてそれがまた広がっていく!


そんな循環が起こり始めるのです!



「経験を積む」ってそういうことなんですよね!(・∀・)


そしてもう一つ、竹下先生が話されていたことで印象に残っている話があります。それが、学童時期というのは脳をつくっている時期でもある、という話。


「脳をつくる」というのは、スマホでいえばスマホの本体をつくることと同じです。つまり、スマホ本体をきちんと作れていないと、そこに入れられるアプリの量が格段に減ってしまうことになるのです。


それを聴いた私、「そっかぁ。土台作りの今の時期は、なんでも「やってあげる!」ではなくて、なんでも「やらせてみる!」が大事なんだ!そういう経験を積ませることで、土台がしっかりと固まり、広がっていくんだ!」と改めて気づかせてもらったのです。

3, 食への意識が高くなり、いろんなことへのありがたみも知っていく

そして何より、子どもたちの中に芽生えてくる「意識」はすごいです。


  • 自分で作ってみよう!という意識。

  • 作りながらその大変さを知り、いつも食事作りをしてくれる人に抱く感謝の気持ち。

  • もっといろいろなものを作ってみたい!と思う気持ち。

  • 毎日の食事を大切にしようと感じる心。


まとめ

子どもが自分でお弁当を作ること。それは、こんなにもたくさんのメリットがあることことなのです。


なので、あなたも「お弁当作り」を自分一人で抱え込むのではなく、ぜひ、お子さんと一緒に作ってみる時間にしていってみませんか?


できるところからでいい。ゆっくりと、着実に、お子さんの経験の場として、土台作りの場として、「弁当作り」を活用してみてはいかがでしょう?



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