top of page
  • ctdwy842

「イチからつくるカレーライス」の記録③自分は何の野菜を作る?せい君の葛藤

更新日:2023年9月1日



令和3年、6月13日


そんなこんなでみんなでカレーライスを作ることになって、それぞれに何の野菜を作るかの話し合いになったんだ。


でもね、もうこの企画を言い出したのが5月頃だったから、前もって、野菜の栽培はそれぞれに何となく取り組み始めてもいた。だから、今回のカレー作りの後の話し合いは、再確認という感じだったんだよ。


それぞれが何の野菜を作るか決める!

でね、せい君よう君は、この企画の中でも野菜を中心にやってもらえたらいいね。なんて事前に大人達で話していたので、せい君よう君のお母さんは、「君たちはチーム野菜のリーダーだから!」と2人に話をして、人参とオクラと何かを育て始めていたんだよね。そして2人は毎日水やりをしながら育てていたんだそう。


でもね、カレーを食べながらの話し合い。


「一人一つは何かの野菜を作れたらいいよね。」


「せい君よう君は2人いるから、2つ何かできるかな?」


みんながそれぞれに自分が育ててみる野菜を決めていったんだよ。そしてよう君は「にんじん!」といい、人参担当になった。そして、せい君だけが最後まで決められないでいた。


そこでKちゃんがせい君に再度確認した。「みんなでカレー作りたい?」せい君「うん」とは言うも、何を作るかは答えられない‥ 結局最後まで決まっていなかった玉ねぎを担当することで話はまとまったかと思ったんだけど、

せい君の想い

帰りの車で、「帰ってから今度はたまねぎ植えるの?もう疲れたよぉ。」と泣き出したらしいせい君。


自分はチーム野菜のリーダーと聞いていて、弟と一緒に人参を育てていた。でも弟のよう君に「にんじん」をとられ、自分は何も答えられなくて、結局玉ねぎをやることになった・・


どんどん「あれやるよ、これやるよ、」とせかされていく感じに、いろんなもやもやが積もっていたのでしょうね。


そして、そこでお母さんも悩んでしまったのです。


自分がレールを引きすぎていた‥ 今まで、子どもに聞いて物事を決めていくことをしていなかった‥ 家でカレーを作ったことがない子がみんなでカレーを作るなんでできなかっただろう‥etc


でね、この日の感想をそれぞれの子たちがまとめ、みんなと共有していったんだけど、せい君の感想には、「ぼくもにんじんのかかりをやりたい」と書いてあった。

自分の気持ちを伝えよう!

人参をやりたいならやったらいい。弟のよう君と一緒にやったらいい。


私はそう思った。だから、またKちゃんやみんなと会う時に、そう伝えて、もう一回話し合ったらいいよね。とい君に伝えたのです。


でも、それを躊躇しているようなせい君の反応。遠慮しているのか、意地になっているのか。でもよくよくお母さんと話し合いをしたようで、「言えたら言ってみる!」となったんだ。


よし!じゃあ、次合う日は、Kちゃん宅の畑で玉ねぎの収穫をする日だ!


玉ねぎの収穫!?

あれ、イチから育てるんじゃなかったっけ!?


そうなんです。玉ねぎってね、6月頃が収穫時期らしくて、そしてまた種を植えたら出来あがるのは来年の今頃らしい。


え!? じゃあ、今回のカレー作りにはどうしても間に合わないね・・


そんなわけで、Kちゃん宅の畑に自家用だけど玉ねぎを植えてあるから、今回はそれを使おうか!なんて話になったのです。


それで次の活動が「玉ねぎの収穫」ってわけ。そして今回話し合って決めた玉ねぎ担当のせい君を中心にやりましょう。となっていったんだ。


そしてここでもう一つ大変なことが。。


Kちゃん宅の畑の草がすごく伸びてしまって。。畑に植えてあった作物がどこにあるかもわからないような状態にまで草ぼうぼうという状況。。そこでこの企画に関わっているお母さんたちも時折手伝いに行きながら草とりを進めていました。


玉ねぎ収穫の当日。まだまだ草はぼうぼう・・ということで、子どもたちと一緒に、草をとりながらの玉ねぎ収穫作業となりました。もう、宝探し状態だったらしいで。(;^_^A


そして、この時にはもう気持ちを立て直しているせい君、すごく張り切っていて楽しそうによく働いてくれたそう。(^^)

「人参やりたい!」って言えたかな?

そして本題。今日はKちゃんに「人参やりたい!」と伝えるんだよね。


お母さんは、自分が一緒に行って後押しをしようともよぎったんだけど、子どもを信じて一人で送り出すことに決めたそう。一人でもできるように魔法をかけたよ。って事前に共有していたよ。


そして子どもたちだけで電車に乗ってKちゃん宅へ出かけた当日。私は午後から手伝いに合流したんだ。


でね、楽しそうに草取りしたり遊んだりしている子どもたちを見ながら、せい君にそっと聞いてみたんだよ。「人参のこと言えた?」って。そしたら、「んーん」って首を横に振っていた。


そっかぁ。まだ言えてなかったんだね。


草とりを一段落させて、次のところ(ウコッケイを見に行くところ)に移動しよう、となった時に、私が「ほら、せい君も言いたいことあるんだよね、言わなきゃ!」と声をかけてみたんだ。


そしたらね、「僕は人参やりたいです!」はっきりと、でもさらっと言って、さっと遠くに走っていってしまったせい君。


Kちゃんは、せい君がこういうことを言いたい、という流れを(事前にお母さん同士で共有していて)知っていたから、「言えたねー」という反応。


そして、じゃあ、せい君とよう君の2人で人参もやったらいいよね。と丸く収まったのでした。


そしてお母さんがせい君に対して立てた目標※「自分の気持ちや意見を伝えられるようになる。」だった。


この一件も貴重な時間でしたね。(^ー^)


※自分の目標は自分でたてたんだけど、それとは別に親から自分の子どもに対しても目標を持っておくといいよね、という話になって、親が自分の子に向けて立てる目標というのも意識してみたのです。






閲覧数:5回0件のコメント

Comments


bottom of page