令和3年、9月18日―20日
みんなでMaxとき🚅に乗って、新潟に行くぞぉー!!
今回の塩旅メンバーは、
せい君、よう君、でーちゃん、(ずーちゃん、)きーちゃん、かなちゃん、とーくん
※ずーちゃんはまだ年少さん。この子どもだけの電車旅の話し合いをしていると「自分も行きたい!」となって、一時は、(みんなの了承のもと、)「みんなと一緒に行く!」となったんだけど、結局最終的には本人から「ママがいないなら乗らない。」となり、乗らないことになったよ。
※あーちゃんのお家は、旦那さんの理解が得られなかったため不参加に。代わりに、同日に行われた別の塩づくりイベントに参加したらしい!
切符購入までも一苦労
でも、ほんと大慌て。Maxとき🚅はもう最終運行だから大人気!乗れるか乗れないかも不確からしい。じゃあ、指定席の切符を先に買っておいた方がいいね!となったのは前日。
子ども会議が出発の2日前だったからね・・(;^_^A
そして会議翌日(出発1日前)に、きーちゃんが自分一人でJRに問い合わせの電話をしてくれたんだって。そしたら電話では切符は買えないことが判明し、ネットかみどりの窓口かでご購入くださいと言われたんだって。そこからはきーちゃん一人じゃ動けない。きーちゃんのお母さん(Kちゃん)も仕事に行っている状態。ということでみんなにヘルプがかかったよ。
そして調べると、ネットもSuicaの会員番号が一人一人必要みたいだったから、もうみどりの窓口に行くしかない!となった。そして、出発は明日!時間がない!!誰か行ける人―??という感じで、我が家が行くことになったんだ。一番近いみどりの窓口がある駅までは車で40分くらいだった💦でも、昨日の子ども会議の経過を見ていたから、もうMaxときのために!と喜んで動いたよ☺
そして、とーくんは駅に向かう途中で寝ちゃったので、かなちゃんが一人で、窓口で駅員さんに話してみる役をやったんだ。
かなちゃんは、そういうのがほんとに苦手で、以前もとーくんとかなちゃん2人だけで電車で帰ってくるという機会をもてたことがあったのだが、その時も自分で駅員さんに聞くことが出来ずに弟のとーくんに言わせていたらしいのです。
でも今回は違ったよ!「かなちゃんが言わなきゃ!」と駅に向かいながら話していき、こういうんだよ、と言葉をレクチャーしていくと、一生懸命復唱して話す準備を整えていっていた。
そして駅に到着。ちゃんと声を出して聞くことができたよ。途中、他に確認したいこともあったから私も話に入っていくと、かなちゃんと駅員さんとのやりとりから → 私と駅員さんとのやりとりに変わっていった。
そんなこんなで買えた買えた!ほんとに残りわずかだった指定席をギリギリでとるころができた!(;・∀・)ヨカッターマニアッター
行き先までの乗車券とMaxときの新幹線特急券🎫子ども6席分と大人1席分!
大人1席分?
そう、今回は子どもたちだけでの冒険をしてほしかった。でも、それを見守れる存在もあるといいなぁとも思っていたんだ。そこに現れた助っ人Nさん。(Kちゃんの知り合い)
この子どもたちだけの電車の旅に記録係として同行してくれることになったよ。「海を見たことないから連れて行って。」「乗り換えとかわからないから、後ろからビデオまわしてついていくだけになるけど。」と。
我が家の子どもたちの事前の楽しみ方
我が家のかなちゃんととーくんは電車旅をとても楽しみにしていたんだ。電車でここからここまで行くと決まった時からもう、それぞれに1枚ずつ紙を準備して一つ一つの駅名をずらっと書き出していっていた。そして、ここで何線に乗り換えるんだと言いながら確認し合ったり、気づくと2人で駅名暗記大会をやっていたりもしていた!Σ(´∀`。)
そして子ども会議ではずーちゃんも行くとなったから、(結局は行かなくなったんだけど、)この乗り換えのタイミングでトイレに寄ろう!とトイレマークをつけ足したりもしながら、本番に向けてのイメージトレーニングを自然に楽しみながらやっていた。
そして出発の前日に切符を買いに行ったときに、帰りの車の中で気づいたこと。「年中のよう君の分の切符も買っちゃった💦小学生未満は乗車券かからないよね!?新幹線は聞かないとわからないけど、他の電車はかからないはず。明日返金してもらえばいいよね。」そんなふうにも話していたかなちゃん。
子どもたちだけの電車の旅
そして当日。元気よく出発していく子どもたち。私たち大人は車で現地に向かった。
この時は、きっと元気いっぱいに「楽しかったー」と行き会えるんだろう。そんなふうに思っていたんだ。でも、実際は違った・・
合流
海岸で待ち合わせ予定。間違って駅横を通ってしまったというKちゃんは子どもたちと会ってしまったらしい。「予定通りの電車に乗れたみたいだね。良かったねー。」と話しながら大人たちは待っていた。
でも、なかなか子どもたちは海岸の方へは来なかった。「遅いねー」と言いながら待つ。後々わかったのは、駅に着いたら海岸への行き方を駅員さんに聞こうと思っていたらしいのだが、そこは無人駅で駅員さんがいなかったんだって。他に人もいなくて、何となく歩いて行きながら、途中にあったコンビニで聞いてやっと海岸の方に来れたらしい。
でもそこで、きーちゃんが泣いた。「Nさんが注意されちゃったんだよ。男の子たちがうるさいから。」「自分も楽しくなって大きな声出しちゃった。」
「なんで大きい子が注意しないの?」とKちゃん。
そして、かなちゃんも泣き出した。「言っても聞かないんだもん。」
そしてどんよりの空気感になっていくその場・・
「何のためにお金を払って子どもたちだけで来させたの?」
「Nさんは自分の大切な時間をみんなのために使ってくれたんだよ。」
「なんでお互いに注意し合わないの?なんでNさんが注意されるような状況になるの?」
と、子どもたちに話していくKちゃん。
でも、何となくしっくりこない私・・
確かにかなちゃんにはみんなをまとめる力はない。でも、小学低学年の男の子たちが、みんなで電車旅ができて楽しくなってはしゃいでしまう!それって自然なことじゃないのかな。。そんなにすごく他人の迷惑になるような騒ぎ方をしたのかな?
そしてNさんが言っていた言葉。
「みんな私に言うの。だから、本人に言ってください。って言ったし、離れたんだ。」
そして言葉にならない思いを わぁー―― わぁー―― って泣いて表現することしかできなかったかなちゃんは、ずっと泣いていた。
Nさんに謝らなきゃ。という雰囲気になった他のみんなは、Nさんに自分の言葉で謝っていた。でもかなちゃんはずっと私にくっついて泣いていて言葉を発することが出来ずにいた。
Kちゃんが私に離れた方がいいと言った。私は、そっか。と思って、かなちゃんと距離をとった。
そしてKちゃんがかなちゃんに言った。
「もうNさんは帰りの電車に乗らなきゃいけないから行かないといけないんだよ。かなちゃんは言えるよ。お母さんに甘えているだけ。ちゃんと自分の言葉で言えるよ。」
そう確信をもっているかのように、かなちゃんに伝えていく。
そしてかなちゃんの口からやっと言葉が出てくる。「わぁー―― わぁー―― ごめんなさい――――。」
それを受け止めてくれるNさん。
そしてKちゃんはNさんを駅に送りに行った。
かなちゃんの思い
本来は最年長であるかなちゃんが小さい子たちに注意していかなければいけない立場だったんだろう。でも、本人の中では注意したつもりでも、それが相手に伝わっていない。ということがかなちゃんはすごく多くて、だから、そういうところとちゃんと向き合っていこうと、それを自分自身の課題ともしていたんだ。
また、言葉にすることが出来なくて泣いてしまうところも、もっとスッと言葉にしていけるようになってほしいと、Kちゃんも私も、かなちゃんに対して思っていた部分だった。
そしてNさんを乗せたKちゃんの車が出た後、「かなちゃんの課題にしている部分なんだよね。」とみんなの前で私が話すと、
「違う――、」と話し出すかなちゃん。
「男の子たちがうるさいのを、自分が最年長だからって、自分が怒られたんだ。」
「ごはんを食べている途中にマスク外したままトイレに行ったら、ひどい目で睨まれたんだ。」
「よう君の切符も返金してもらえなかった。子どもだからって話を聞いてもらえなかった。」
‥etc
なんか話を聞いていると、社会の不条理さの中で大変だったんだろう様子が浮かんでくる‥
そしてまたまた出てくる煮え切らない思い・・
大人がいたって、数家族で行動を共にしたらはしゃいでうるさくなる子どもたち。何度もそういう場を経験していって、親やいろんな大人に注意されて学んでいくだろう子どもたち。
でも実際は、そういう役割を親だけに求めてしまう風潮。だから、「うるさい」という注意を子ども本人ではなく、そこの近くにいる大人に言ってくる。大人がいなければ最年長の子に言ってくる。子どもだけの集団ってだけで周りの大人は責任をとってくれる存在を探す。どうして子どもだけだってことで迷惑がるの?
子どもが一生懸命話そうとしても、「大人はいないの?」と聞かれたんだって。子どもじゃ話にならないと話を聞いてくれないと、駅員さんもそんな感じだったなんて、・・ひどいなぁ。
Nさんも言っていた。「社会ってこんなに冷たいんだな。って感じた。」と。
そんな中、一番の的になってしまったのはかなちゃんだったんだろう。そんな想いをさせる結果になってしまった今回の電車旅。
かなちゃんは、まとめられる力がない自分が悔しくて泣いていただけじゃなかった。そんな社会の不条理に耐えて嫌だった思いも含めて泣いていたんだ。
そこを前者だけを取り立ててしまったようなさっきの感じ。
そこも確かにあるはある。でも、後者の部分も考えると、子どもたちだけで行かせてみる、という環境をつくった私たちにも反省すべき部分や今後の教訓となる部分はあるのではないだろうか。
そんなふうに感じながらも、なんだか、その想いをKちゃんと共有できなかった。そのままずるずると共有する機会を逃していってしまったんだよな・・
塩旅のはじまりはそんなだった。~塩合宿へと続く
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